洋上風力バリューチェーンへの貢献をめざして
台湾大彰化洋上風力発電所向け「アジア初のSOV」
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サービス概要
商船三井はグループ全体で「環境・エミッションフリー事業」を次世代の柱となる新規事業として推進・育成を行っています。中でも「再生可能エネルギー事業」の一分野である洋上風力発電のバリューチェーンにて幅広いサービスの提供に取り組んでいます。また風力発電の周辺事業に加えて、風エネルギーを用いた様々なプロジェクトも推進しております。
- 洋上風力発電設備建設前の立地環境調査
自然条件、社会条件、関係法令を精査し、事業想定海域の選定を支援する海洋コンサルティングサービスを展開しています。
- 洋上風力発電設備建設部品及び資材の海上輸送
デンマークの海運会社で多目的船を運航するThorco Projectsと提携し、長尺のブレード(羽根)や超重量物の輸送に対応しています。また、輸送ルート調査・陸上輸送・はしけや在来船での積卸し作業・海上輸送手配・現地での据付作業を一貫して行うプロジェクト貨物輸送サービスを展開しています。
- 洋上風力発電設備設置
2017年に英国の洋上風力発電設備設置船事業者・Seajacks社に出資し、SEP船(Self-Elevating Platform、洋上風力発電設備設置船)事業に参画いたしました。
- O&M(運用・保守)技術者輸送船
台湾の大統海運(Ta Tong Marine)と設立した合弁会社(大三商航運)を通じ、2020年にアジア初のSOV(Service Operation Vessel、洋上風力メンテナンス支援船)事業に参入しました。本船は世界最大の洋上風力発電事業者であるデンマーク・Ørstedが台湾彰化沖で開発を進める大彰化洋上風力発電所向け運転・保守支援業務に従事します。
更に、メンテナンス作業支援船CTV(Crew Transfer Vessel、作業員輸送船)事業にも取り組んでおります。
- O&M人材育成・供給
フィリピンのMagsaysayグループと共同で、MM EMPOWER社を2020年に設立しました。同社は外国人人材活用を目指す企業に対し、人材ニーズの発掘・現地教育・送出し・ アフターフォローまでのトータルサポートを提供しており、その一環にて風力発電設備O&M作業員の育成を目指しています。
- O&M拠点港整備
O&M作業拠点港の整備・運営並びにセーフティサポートのサービス展開を目指しています。
- 洋上風エネルギーの利用
2018年に『ウインドチャレンジャープロジェクト』を発足し、その根幹的技術として風力エネルギーを伸縮可能な硬翼帆によって推進力に変換して利用する硬翼帆式風力推進装置の開発を進めています。2020年には硬翼帆式風力推進装置を搭載する世界初の石炭船を用いての輸送契約を締結しました。更に、2020年に洋上風エネルギーを利用する帆の技術と、この風エネルギーで造った水素による安定エネルギー活用技術を組み合わせた究極のゼロエミッション事業である『ウインドハンタープロジェクト』を始動させました。
歴史
2017年 |
Seajacks社を通じ洋上風力発電設備設置船事業に参画。 |
2020年 |
台湾の大統海運(Ta Tong Marine)とアジア初のSOV事業に参入。
フィリピンに外国人人材コンサルティング事業会社MM EMPOWER CORP.を設立。
風力と水素を活用したゼロエミッション事業『ウインドハンタープロジェクト』が始動。
硬翼帆式風力推進装置(ウインドチャレンジャー)搭載石炭船による輸送契約の締結。 |
2021年 |
本邦初の商用大型洋上風力発電事業である秋田港・能代港洋上風力発電事業にてSeajacks社運航船が風力発電設備基礎据付を開始。 |