ピンボール 通勤金太郎

歴史

およそ140年の歴史を刻んだ「飽くなきチャレンジ精神」

商船三井は、創業からおよそ140年にわたり、飽くなきチャレンジ精神で成長を続けてきました。
商船三井の本業である国際海運はモノを輸送することで付加価値を生み出します。海上輸送を通じ、地域の産業の発展に貢献し、人々の暮らしを豊かにすることが当社の社会的責務であり、その志は創業以来変わることなく今日に至るまで連綿と受け継がれています。

1878
鉄製蒸気船「秀吉丸」で三池炭の海外輸送(口之津‐上海間)を開始。
1884
大阪商船設立。
大阪商船創業期 社屋
1930
高速貨物船「畿内丸」を建造、ニューヨーク急航サービスを開始。
横浜/ニューヨーク間を25日と17時間30分で走破。当時の優秀船の平均(35日)を大幅に短縮。
1939
「あるぜんちな丸」および「ぶらじる丸」を建造。当時の日本造船技術の粋を集めて建造した代表的貨客船で南米航路に就航。
あるぜんちな丸
1942
三井船舶設立。
三井船舶が設立時に本社を置いた三井本館(東京・日本橋)
1961
機関室を操舵室から集中制御する、世界初の自動化船「金華山丸」就航。自動化により、当時52名の乗組定員数を38名にまで減らした。
*「金華山丸のブリッジ設置機関制御コンソール」は、第1回「ふね遺産」に登録されました。
1964
日本の海運界は大型集約により6社になる。大阪商船と三井船舶が合併し、大阪商船三井船舶に、日東商船と大同海運がジャパンラインに、山下汽船と新日本汽船が山下新日本汽船となった。
1965
日本初の自動車専用船「追浜丸」就航。
1968
大阪商船三井船舶、ジャパンライン、山下新日本汽船は、日本/カリフォルニア航路に、フル・コンテナ船「あめりか丸」、「ジャパンエース」、「加州丸」をそれぞれ就航。
あめりか丸

1945 -
1970

第2次世界大戦による日本商船隊の壊滅と復興

日本の民間商船隊も軍事輸送に徴用され、日本全体で約2,400隻の船腹と3万人以上の乗組員が失われました。その後、日本が敗戦から立ち直り、鉄鉱石や石油などの資源を輸入し自動車や電化製品などを輸出する貿易立国として復興する中で、当社も海上輸送を通じて日本経済の発展に寄り添いながら、事業の多角化・専門化を進め、多様な船舶を持つ総合海運会社へと発展してきました。

1983
日本初のメタノール専用船「甲山丸」就航。
1984
LNG船「泉州丸」就航。
1989
  • ジャパンラインと山下新日本汽船の合併により、ナビックスライン発足。
  • レジャークルーズ時代の幕開けを担い、日本初の本格的クルーズ外航客船「ふじ丸」就航。
1990
外航客船「にっぽん丸」就航。
1993
船員養成学校をフィリピンのマニラに設立。
MOL トレーニングセンター (フィリピン)
1995
戦略的国際提携ザ・グローバル・アライアンス(TGA)による、コンテナ船サービス開始。
1996
ケミカルタンカー船社東京マリン(現社名:MOL Chemical Tankers Pte. Ltd.)を連結子会社化。
1999
大阪商船三井船舶とナビックスラインが合併。商船三井発足。
商船三井本社ビル(東京・虎ノ門)

1973 -
1985

変動相場制導入・プラザ合意による急激な円高・日本籍船の競争力低下

1973年に米ドル為替は1ドル=360円の固定相場制から変動相場制に移行しました。さらに1985年の「プラザ合意」により1ドル=240円前後だった円為替相場は、1年後には120円台にまで上昇しました。円高により日本籍船の競争力が急激に低下したことから、当社では日本人船員と外国人船員の混乗を進め、日本人船員の大幅な削減を行うこととなりました。

2004
ダイビルを連結子会社化。
2007
  • 安全運航支援センターを本社内に設置。
    安全運航支援センター(SOSC)
  • 世界最大級鉄鉱石船「BRASIL MARU」就航。

2000年
代前半

資源・エネルギー輸送分野への積極投資

資源・エネルギー輸送を得意としていたナビックスラインとの合併(1999年)を経て、中国の経済発展と資源需要増を見越してこの分野に積極投資を行い、鉄鉱石、石炭などを輸送するドライバルク船、原油タンカーやLNG船の整備を進めました。

2009
次世代船構想「船舶維新」プロジェクトを発表。
(上)ISHIN-Ⅰ/(中)ISHIN-Ⅱ/(下)ISHIN-Ⅲ
2010
  • 新「技術研究所」開設。
  • FPSO事業へ参画。
2012
ハイブリッド自動車船「EMERALD ACE」就航。
2014
創業130周年。
2015
  • 最新鋭の完全自動化コンテナターミナルRotterdam WorldGateway開業。
  • 海外船社として初の中国建造LNGプロジェクトの第一船「PAPUA」就航。
2016
  • 「船舶維新NEXT ~ MOL SMART SHIP PROJECT~」発足。
  • メタノールおよび重油の2元燃料に対応可能なエンジンを搭載したメタノール船「MANCHAC SUN」、「CAJUN SUN」就航。
  • 世界初の大型エタン輸送船「ETHANE CRYSTAL」就航。
2017
  • 世界最大級のコンテナ船「MOL TRIUMPH」就航。
  • 世界最大級のFSRU「MOL FSRU CHALLENGER」竣工。
2018
  • コンテナ船事業統合会社Ocean Network Express 営業開始。
  • 世界最大級の20,000TEU型コンテナ船 「MOL TRUTH」が、シップ・オブ・ザ・イヤー2017を受賞。
  • 当社の砕氷型LNG船が、ロシア・ヤマル半島から北極海を東回り(ベーリング海峡経由)で、アジア向けに輸送。
2019
  • LNG燃料タグボート「いしん」竣工。
  • 世界初のLNG発電船 KARMOL統一ブランド発進。
2020
  • 顧客向け情報提供プラットフォーム "Lighthouse" の運営を開始。
  • 世界最大級LNG燃料供給船「GAS AGILITY」竣工。
    Copyrights : Port of Rotterdam

2000年
代半ば~

中国爆食経済とその終焉

資源・エネルギー輸送分野での積極投資が功を奏し、中国爆食経済に牽引された海運ブームにより、2007年度には当社は史上最高益を計上しました。しかしその後の世界経済成長減速と船腹供給過剰を背景に、海運市況は一転して下落し、低迷が続きました。激変した事業環境に対応すべく、当社はドライバルク船部門を対象に構造改革を実施したことに加え、邦船3社によるコンテナ船事業統合を決定しました。